MikuOshika

アフター・ヤンのMikuOshikaのレビュー・感想・評価

アフター・ヤン(2021年製作の映画)
3.8
チッ、またA24か。
と思いながらあえて観ていなかったけど
いやぁ悔しい。なめてた。
劇場スクリーンでしんみり観たかった。
突然動かなくなってしまった
テクノと呼ばれる
限りなく人間に近いロボットのヤン。
養子の少女ミカにお兄ちゃんをと
中古で手に入れたそのロボットには
莫大な量のメモリが内蔵されており
ヤンの記憶を紐解くと同時に
“家族”への愛がたくさん詰まった思い出の一瞬一瞬が蘇る。
ずっとそばにいたのに
ここまで大切に家族を想っていてくれていたという視線
感受性に長けており、彼の心に残る大事な一場面がたくさん保存されていた
みんないつのまにかヤンに支えられていたんだと気づく瞬間
わたしの涙腺は死んだ。
人間よりも人間らしい温かさと愛情をもつヤンの姿がラストにはキラキラと美しくみえた。
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