にょいりん

i-新聞記者ドキュメント-のにょいりんのレビュー・感想・評価

4.0
この映画の主人公である望月記者は怒れるリベラルの様に見えるが、映画の中で語っているように権力を監視するというメディア本来の役割を真摯に実行しているにすぎない。軋轢のある場所に出向き現地の声を広げ権力にぶつける事で賛否両論の意見を巻き起こす望月記者のアプローチ自体はなにも解決しないかもしれないが、そのザラツキに対して個人個人で答えをだして行くことに意味がある。この映画はそんな当たり前だけど、今の日本では薄れている感覚をはっきりメッセージとして伝えている事が素晴らしい。
最もぞっとしたのは、この映画には講演やデモのシーンがいくつかあるが、そこに若者がまったくいなかった事。