花椒

i-新聞記者ドキュメント-の花椒のレビュー・感想・評価

3.9
映画の内容とかけ離れた長文になるのをご容赦ください。

この作品の背景にあるものを知ってもらいたくて。

公開3週目の時点での上映館。首都圏だと例外はあるものの、全国展開だとイオンシネマ(首都圏のイオンは今週から公開)とmovix,あとはミニシアター、独立系と呼ばれる映画館のみが上映。
新聞記者もそうだったが、TOHOシネマズは上映していない。これは忖度で上映しないのか?それとも圧力なのか?

ちなみに松岡修造の父親は元東宝の代表取締役、兄は東宝東和の現代表取締役。
ただの拡大鏡をメイド・イン・ジャパンってスゴイと言い張る恥ずかしいCM出てからうさんくささに磨きがかかったね。

閑話休題

この作品のプロデューサーの手掛けた「宮本から君へ」は文化庁からの助成金が降りなかった。

こちらでは4.0も映画.comでは3.0。このクリップ数でここまでスコアが乖離している作品も珍しい。(個人的に様子見作品は.com,filmarks双方3.5以上かでふるいに一度かけます).comに批判的な組織票が入ったか、こっちに作品の出来とは別の応援団的なポイントが上乗せされたか。.comのコメントのリプは軒並み削除されたらしい。

私が観た回、一番若くて40代だったかな。10代20代こそが見て報道や政治について考えるきっかけになればいいんだけどね。

望月記者、なんであんなに荷物が多いの?

菅が令和おじさんともてはやされている時点で日本終わってるでしょ。
311以後、日本のマスコミは信じなくなりました。原発が危ないのにしれっと東京電力のCMを流し、東京電力を批判しない姿勢。国や会社が維持できれば人の命やジャーナリズムなんてどうでもいいんだなあ、と。

国会中継、ニュースでなく、一度動画で全編見てみれば。こんな奴がずっと総理大臣やってることに絶望するし、ニュースは要約としての体をなしてないことがわかるから。
桜を見る会で現場の記者は頑張っているのに安倍と会食しているマスコミの社長。
安倍政権になって何かいいことあったのかな?世界からはどんどん置いてきぼり。発言力はなくなり、衛生中継のスポーツから日本企業の広告を目にすることが少なくなった。安倍本人がアベノミクスと全く言わなくなったし、北方領土は禁句になり、政府に都合が悪いデータや文書は無くなり、末端の公務員は自殺してしまう。中韓には威圧的なのに、米ロには見事なまでの犬っぷり。私人と閣議決定された人が総理に同行して政府専用機に乗り込んでいるし。

望月記者の姿勢は至極真っ当で、これを映画化されないといけないほど日本のマスコミは腐ってるし。

政治は生活に密着しているものなのに、どこか考えるのがめんどくさいもので、政治家に罰ゲームとしてやらせている風潮の日本。無関心なままでは結局声の大きな者の意見に巻かれるだけなのをわかってない国民が日本の主流なんだよね。

ラストの方で秋葉原の街宣で安倍辞めろ、安倍晋三コール双方の映像が流れるけど、大半の人はあれ冷めて見てどちら側もダセエ、ああはなりたくない、政治的主張するのはカッコ悪いと思ったのでは?自ら沈黙していることが体制に流されて自分の首を絞めていることに気づかない状態で。
花椒

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