花椒さんの映画レビュー・感想・評価

花椒

花椒

二つの祖国で 日系陸軍情報部(2012年製作の映画)

3.1

日系史映画祭 戦後80周年記念@morc阿佐ヶ谷

太平洋戦争で活躍した米軍の日系二世の話

日系でも一世と二世ではメンタリティが異なる。そもそもその前にアメリカの彼らに対する受け入れ方が異なる

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ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ―ジャズが生まれる瞬間―(2022年製作の映画)

-

音楽ドキュメンタリーだから特にあらすじ読まなくても、と思いスコア以外は何も見ずに観賞することに

私の理解力のなさなのか、字幕が上手く表現できていないのか、終盤でこの作品タイトルの意味あいが明かされる
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橋と眠る(2024年製作の映画)

3.5

三鷹駅には車両基地があるのだが(各駅停車の終点)、その入口辺りに掛けられている跨線橋が撤去されることに

それを聞いた監督(主演兼務)が跨線橋をモチーフにした映画を作りたい、ということで製作。

余命
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Flow(2024年製作の映画)

3.9

珍しく公開週に観賞。
動機はさほど劇場数多くないのに立川シネマシティが極音上映をstudioA(極音上映で最もキャパのデカいスクリーン)で上映してるので

ラトビアの作品なんてワイ、これまで観たことあ
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名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

3.8

自分の世代だとボブ・ディランを知ったのは彼の曲ではなく、ガロのヒット曲「学生街の喫茶店」の歌詞に彼が出てきて、という人は多いと思う

閑話休題

特にツテもないまま田舎からニューヨークにやってきた彼が
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.4

偏愛・山本奈衣瑠特集@morc阿佐ヶ谷

なぜこのタイトルは見ればわかるが、ふさわしいかは疑問。確かに言われてみると胡散臭い😔
そもそもこのタイトルに関連する件自体がこの作品に必要だったのかイマイチ理
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東洋宮武が覗いた時代(2008年製作の映画)

3.6

日系史映画祭戦後80年記念@morc阿佐ヶ谷

ロサンゼルスのリトル・トーキョー在住の日本人移民は真珠湾攻撃と同じ日にカリフォルニア州の砂漠地域に強制収容されることに
その中に写真家東洋宮武もいた。日
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犬と戦争 ウクライナで私が見たこと(2025年製作の映画)

4.2

戦場のウクライナから置き去りにされている動物(主に犬)の救出活動をしている個人や団体をいくつか紹介

最後の方で保護団体の代表が地区の担当者を解雇した報告が。
解雇された人がインタビューを受けていて、
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お祭りの日(2024年製作の映画)

3.7

祭りの日に祭りに行かない人たちの会話劇をオムニバス型式で

祭には行かないが、花火大会は中止という噂は入ってくる

この後、ネタバレ含むツッコミ















途中、サマータイムマシン
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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

4.0

イスラエル占領下のパレスチナ居住区を
軍事転用地にするとしてイスラエル軍が押し寄せ、家屋を解体していく
どうやら集落を一気にというわけではなく、1軒ごとにのように見える
親切なのか不親切なのか言い難い
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夜のまにまに(2023年製作の映画)

4.2

偏愛・山本奈衣瑠特集@morc阿佐ヶ谷

ざっくりいうとストーカーをストーカーする話なんだけど、結構感動した🙂←間違ったことは言ってない

途中までは青春ドラマ?と思わせるが、途中からファンタジー要素
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走れない人の走り方(2023年製作の映画)

3.3

偏愛・山本奈衣瑠特集@morc阿佐ヶ谷

彼女、どこかで見たような気がしてたが、猫は逃げたの主演の1人か
今回もまた逃げられる?

プロデューサーの人はリバー、流れないでよで何度もお燗温めなおしていた
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菊豆(チュイトウ)(1990年製作の映画)

3.5

チャン・イーモウ特集@早稲田松竹

こちらもコン・リー主演

[高齢の染物屋の主人に買われて嫁入りした菊豆だが、性虐待やDVで前妻は亡くなっており、同じことが彼女の身に降りかかる

雇われている主人の
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紅いコーリャン(1987年製作の映画)

3.5

チャン・イーモウ特集@早稲田松竹

皆さんのレビューを見てると映像美を堪能する作品であり、内容は二の次、という感じ

酒の甕に小便加えたら最高傑作が出来上がったとか?だし

ずっと酒蔵での人間関係を綴
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サン・ソレイユ(1982年製作の映画)

-

フランス映画入門@東京日仏学院

1982年作品

世界を旅するカメラマンから届いた手紙を読み上げる体で作品は進行していく

どうも映画の編集に携わったことがある人だとこの作品は凄いらしいが
私はいく
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シンペイ 歌こそすべて(2024年製作の映画)

3.8

作品の出来としては星3未満でもいいという感じなんだが(特に撮影、編集)、個人的には戦前の大衆歌謡史が戦後の歌謡史と繋がつた気がして目から鱗状態でした
また社会情勢と大衆芸能の関連性にも触れていて興味深
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TATAMI(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ん~~、根本的なことが???なのよね

選手が国の最高指導者の命令に背けば処分(理不尽ではあるが理屈としては)されるのは分かるんだけど

敵対する国の選手と当たるかもしれないから対戦する前に棄権しろ
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セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.1

1972年のミュンヘンオリンピックの選手村で起きた人質事件。

これを当時子供ながらにこういう事件があったのは記憶にあります。こんな結末なのは忘れていましたが

まだオリンピックはアマチュアスポーツの
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ベルサイユのばら(2025年製作の映画)

-

4kリマスターの類かと思いきやまさかの新作

リアタイでは見ておらず、大人になってからTSUTAYAの過去の名作に陳列されてマンガを読破

男装の近衛士官オスカルと幼馴染で従卒のアンドレの関係を中心に
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ヒプノシス レコードジャケットの美学(2022年製作の映画)

3.9

ある意味ロボットドリームズ関連作品。ボヘミアンラプソディ関連作品とも言える

彼らのアルバムジャケット製作の後期が洋楽を聞き始めた頃で、当時の音楽雑誌の新譜レビューで時々見かけたのが

「ジャケットは
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

立川シネマシティで極爆上映だったので

映画大好きポンポさんの関連作品としての上映とのこと(ポンポさん観てるけど記憶にない😐)

どの国にも属さないスパイ組織の奮闘と新人オーディション

あの役柄がマ
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カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

3.6

70-80年代フランシス・コッポラ特集上映終わりなき再編集@目黒シネマ

盗聴屋として全米中の同業者から一目置かれているハリー(ジーン・ハックマン)。依頼された盗聴内容を解析していると、盗聴対象の女性
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恋脳Experiment(2023年製作の映画)

3.7

あまりあらすじ読まず、祷キララ主演(サマーフィルムにのって)で平井亜門(アルプススタンドのはしの方)が大学時代の彼氏、中島歩(個人的にはもう日本のヒュー・グラントと呼ぶのはさすがに言い過ぎか)が勤めて>>続きを読む

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

3.7

調布シネマフェスティバル@シアタス調布
※3/2まで

多摩ニュータウンの開発で住処を奪われたたぬきが人間とどう対峙していくか、またこれからどう生活していくか、という話。

むしろイオンシネマは多摩セ
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.2

木村聡志シネマティックユニバース@新文芸坐

公開時に観てたら年間ベストテンに入れたと思う😄
元々このハンバーガー、ピクルス忘れてるの方に興味あったのだが、こっちの派生作品らしいのでまずこちらを(今回
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I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.8

映像ソフトがVHSからDVDに移行する時期の話

[カナダの田舎町に住む高校生のローレンス。週末は友人とサタデーナイトショーをバカ騒ぎしながら一緒に見る。映画製作も共同で行うがなかなか進まず、友人は別
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南十字星 The Southern Cross(1982年製作の映画)

4.1

公開時におそらく新宿コマ東宝で観賞。43年ぶりに観賞
正直中村敦夫主演の日豪合作、主題歌西城秀樹は覚えているが、内容は全く覚えていなかった

連合国の捕虜と日本軍の通訳を務める男の奇妙な友情物語

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いもうとの時間(2024年製作の映画)

4.2

観賞前はこのタイトルがあまりピンとこなかった
展開や法律を聞いていくとこのタイトルがじわりじわりと効いてくる

1961年に名張市の集落の懇親会で振る舞われた女性が5名死亡した名張毒ぶどう酒事件。
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ぼくとパパ、約束の週末(2023年製作の映画)

3.9

[自閉症のジェイソンは普通の小学校に通っているが、他の生徒や先生と衝突が絶えず、このままだと特別支援学校への転学をせざるを得ない
父親はファミレスのエリアマネージャーとしてドイツ国内を転々としており不
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デビルマン 妖鳥シレーヌ編(1990年製作の映画)

3.4

これはテレビ放映はしてないやつ?
70年代の原作を1990年に移行している
タレちゃん(ミキの弟)がTVゲームしてた

エンディングよくわからなかったなぁ。ミキの両親ははなぜ助かったのか(呪縛から解放
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

3.6

フランス映画入門@東京日仏学院

ヒロシマモナムールという映画があるのは最近まで知らなかった

私にとっては80年代のハードロックバンド、アルカトラスの曲名。
ボーカルが元レインボーのグラハム・ボネッ
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.9

ロボットドリームズ関連作品として観賞(わかる人はわかる)

近現代史の変遷を子供のピエロ、ヨーヨーとその親を通じて

大恐慌、第二次大戦、テレビの登場…
そして映画はサイレントからトーキーへ

前半は
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.8

そろそろ親も結婚してくれないかなあ、と適齢期を過ぎた男がテレビで見た歌手に恋をしてしまう。
彼の取った行動とは?

エンディングはどういうこと?この後戻ってくるよね?…

破局(1961年製作の映画)

3.8

恋する男と併映された短編

サイレントのショートコント

志村けんの大丈夫だぁでこんなニュアンスのコントはあったと思う。知らんけど😁

恋人からまさかの別れの手紙が。返事を書こうとするも、なにもかもが
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デビルマン 誕生編(1987年製作の映画)

3.7

デビルマン誕生秘話

テレビシリーズから10年以上のブランクがあっての製作。

音楽が80年代のロックサウンド。日本のハードロックバンド、アンセムが音楽担当(一般的に馴染み深いテレビシリーズのオープニ
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ブラックバード、ブラックベリー、私は私。/ブラックバード、ブラックバード、ブラックベリー(2023年製作の映画)

3.6

ちょっと想像してたのとは異なる内容。中高年の独身女性が1人で生きていくには、みたいな内容かと思いきや、なぜ彼女はこれまで独身生活を続けてきたのか?と中高年の性生活全般の話題が組み込まれて、エンディング>>続きを読む