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リアム・ギャラガー:アズ・イット・ワズのWestRiverのレビュー・感想・評価

4.2
まず初めに。OASISは僕の青春のバンドであり、ギャラガー兄弟は僕の人生でもあるので、かなり思い入れが深いです。

本作品では、OASISを突如解散する事になり、Beady Eyeという別バンドで活動を続けるも上手くいかず、更には離婚騒動等でマスメディアからボロクソに叩かれて精神状態ズタボロだったリアムギャラガーが、ソロ活動を初めて音楽業界にカムバックして、再びロックンロールスターへと這い上がるまでの物語になります。

リアムというと、一般的なイメージでは口が悪く問題行動だらけで酒やドラッグに溺れる破天荒なロックスターなイメージですが、本作で描かれているのはとにかく謙虚で優しいリアムです。
まるでリアムのイメージアップを狙ったかのような作品にも見えますが、実際OASIS解散後も彼の動向をずっとリアルタイムで追ってきた僕からしても、確かに彼はソロ活動をはじめてからガラッと人が変わりました。
非常にセンシティブな歌詞も書くしロマンチックな歌詞も書くようになりました。子供達との時間を大切にする善き父親へとなりました。
昔はやんちゃしてたワルな雰囲気のカッコ良さでしたが、歳を重ねるに連れて大人としての深みが増していきました。

早朝にランニングして美しい朝日を観たいからドラッグや酒の誘いを断るリアムなんて、OASISやってた頃では考えられません。何か感慨深くてちょっと涙が出そうになりました。

兄弟でソロ活動を初めて、曲の好みは正直お兄さんノエルの方が好きなのですが、人間的な魅力ではリアムの方がずっと上です。

立ち振る舞いやファッション、発言など、やっぱり僕の永遠の憧れの人です。

一つ気になったのは、長男のポールギャラガーについて。リアムとあんなに親密な関係性だったのですね。てっきり全然連絡を取ってない謎に包まれた間柄だと思っていたので、めちゃめちゃ意外でした。
それにしても良いお兄さんですね。

この映画を観たらきっと、OASIS、Beady Eye、そしてリアムのソロ曲を聴き直したくなる事間違いなし!
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