ドキュメンタリーとは思えない映像の美しさ。
画面に写る彼女たちの心の美しさをも代弁しているようで、眼福だった。
飾らないティーンエイジャーたちを、等身大のままカメラに収めた作品。
ティーンエイジャーって、1番キラキラしているようで、今を生きるのに精一杯で、先の分からない不安に押しつぶされそうで苦しくて、もがくことも多々ある。
分かるよその気持ちって何回もなったし、そんな苦しい気持ちでさえ大切にしてほしいなと思った。もうそんな成長過程の苦しみなんて一生味わえないんだもん。
大人になってしまえば、その苦しみも忘れちゃったり、救われたりしちゃうし。
早く大人になりたいって思う子もいれば、大人になりたくないと思っている子もいて、ティーンの子たちのそういうのを見るの、大好き。
うちは断然後者やから(今もw)、ダスティにはめちゃくちゃ共感した！
グループに群れるのも好きじゃないし、かと言って、一人ぼっちは嫌っていうのもめっちゃ分かる！！
この作品をどうこう言う以前に、この作品が彼女たちの心の拠り所になっていて、この作品が撮られたから本音を吐き出せる場所ができていたような気がして、そこだけでこれの価値は十分あると思う。
特に、家庭環境が複雑だったレナや、母子家庭でお母さんとの関係性がなかなか上手くいかないセージにとって、そんな複雑で家族には打ち明けられないような心の内を話せる相手は、あまりいなかったんじゃないかな。
だから、この作品を撮るに当たって、監督という第三者でありながら、信頼できる人が、心の内を吐き出せる場を作ってくれたことが、彼女たちにとっても、心を楽にしていたんじゃないかなと思ったりする。
そういうことを考えただけで、この作品、すごいなって思った。勝手な想像に過ぎないんだけども。
真っ直ぐな青春映画、本当に素敵すぎました。
もっかい観たいのに、もう観れないの残念すぎる…！
