このレビューはネタバレを含みます
とても静かで美しい映画だった。
音があまりに素敵すぎる。
雪の音が全部好きだったな。
踏む音、掻く音、雪玉が人に当たる音。
あと記憶違いかもしれないけど煙草に火が点いた時の音も良かった。バーのシーンでユンヒが吸ってる煙草の煙がゆらゆら揺れているカットもめちゃくちゃ良くて、あのカットだけでも何回も見たい🚬
セボムと彼氏の愛情表現のシーンがとても素敵だったから、余計にユンヒとジュンの間の直接的な恋愛描写があまりにも無く、二人が生きているあらゆる場所で抑圧が働いていて、二人が苦しんでいるのが強調されてて辛かった。運河で再会した時の距離もあまりにももどかしすぎる。
「mine」「わかっていても」にしてもレズビアンカップルの存在は描かれるけど直接的な描写は絶対にされない、というルールがこの作品にも徹底されていて本当に悲しくなっちゃったな。「燃ゆる女の肖像」「ロニートとエスティ」のような韓国/日本の作品が出て来るのはいつになるんだろう…
