ユンヒへの作品情報・感想・評価

「ユンヒへ」に投稿された感想・評価

あまね

あまねの感想・評価

4.0
同性愛を直接的な描写で表してないのでスっと観れた。
大きな枠でみたら家族がテーマのようにも感じられた。
同性愛を当たり前のものとして描いていて、何より押し付けがましくなくてよかった
シネマート新宿で鑑賞。小樽の雪に吸収された音の静けさがとても心地いい。映画館の壁に鑑賞者の感想がポストイットで紹介されていて、「なかったことにしないでくれて有難う」という美しい文字があった。誰かれかまわずにハグしたい気分だった。北海道行きたいな
ゆき

ゆきの感想・評価

3.9
積雪

叔母と娘、二人の少しのおせっかいから動き出す物語。
本人たちが自分の中でねじ伏せた感情を見事に加速させていく展開。
韓国シーンの少し殺伐とした印象と小樽のシーンの温かい印象のギャップが印象的だった。
雪が積もってくれている方が、守られているようでどこか温かいんですよね。
硝子細工や手仕事感ある物で溢れた小樽の各所がとても好み。ブサ可愛ネコさんにも目は釘付けで。
「あなたに手紙を書いては出さずにいて、毎回初めての手紙のように書いている」というセリフや情緒的な言い回しが似合う作品ってとても凛として見える。

雪はいつ止むのかしら
×××
高校生の娘と二人暮らしのユンヒ。日本から1通の手紙が届く。それは韓国を離れ小樽で暮らす旧友からだった。あえて連絡を絶っていた二人は互いに想いを募らせていく。
とにかくきれい。最初からラストまで、たまーに退屈になるけど後悔のないストーリー。日本目線の韓国映画なので、ちょっと物足りない感もあるけれど、概ねキレイに収まった内容。心の機微があらわされているのは、キム・ヒエのお陰。
大切な人を抱きしめたくなる。
抱きしめてもらいたくなる。

女性同士の恋心や
日韓のハーフと言うマイノリティを
抱えて生きる女性を描きつつも
決して押し付けがましくなく
元々予定していた『満月』と言うタイトルにぴったりな優しく心に沁みる作品でした。

小樽の景色が美しく
本来寒いであろう雪がとても温かく感じる。


“雪はいつ止むのかしら…”

何度も繰り返させるこの言葉に込められた
メッセージ。

1回目を観賞した後に
ちょうど東京でも雪が降り、雪掻きをしました。
何度忘れようとしても色褪せない恋心や
いつになっても解決しない社会問題が
止まない雪に例えられてることを
物凄く実感してとても切なくなって2度目を観賞。
あぁ雪掻きのシーン大好きだ。

届くことがなかった手紙、
もう会うことがなかったかもしれない二人を
繋いでくれたのが
日本に住むジュンの叔母と
韓国に住むユンヒの娘と
国も世代も違う女性達なのも素敵。
それを男性監督が描いていることも素敵。

ジュンの叔母・マサコを演じる木野花さんの
包容力が凄まじい。
きっと木野花さん自身がこんな存在なんだろうな。
抱きしめてくれるシーンや
過去の恋を打ち明けてくれるシーンは
とても柔らかい気持ちになった。

ユンヒの娘・セボムの名前が“春”って意味なのも、おぉってなった。
雪解けの季節をもたらしてくれたセボムちゃんありがとう。
セボムの彼氏もとても優しい男の子で
いわゆる“男は強くあるべき!”って像を砕いているのも良かった。
そして二人のキスシーンが可愛すぎてやられた。いやーあれはずるい!可愛い!!

可愛いと言えばジュンの飼い猫ちゃん。
気持ちよく頭を撫でられてる時の目をギュッとする表情や
撫でるのやめられた時の「え?もう終わり?」ってリアクションが堪らん!
猫好きの人は絶対観てください!

ジュンとユンヒが再会するシーンもとても控えめでそれが逆に感動して自然と涙が溢れた。

ユンヒに元旦那が大事なことを伝えるシーン、
ジュンが同じ悩みを抱えているであろうリョウコに言及するシーン、
美しい物しか撮りたくないからと
風景写真しか撮らないセボムが撮った母の写真、
冒頭から好み!!と感じた優しい劇伴、
好きな部分を挙げたら切りがない。

心底好きだな。
何度も観たいな。
と思わせてくれる映画に出会えた喜びと言ったら。

2回目で細かい所に気付けて
好き度増したので複数回観ることをお薦めします!
monti

montiの感想・評価

4.0

ユンヒとジュン、2人の再会のシーンは長い時を経て再会したのに一気に感情を解放することなく静かにお互いを確かめあって距離を縮めていきます。
そんな様子に、心の奥底に埋めていたお互いへの想いを想像してしまいました。

照れ隠しの会話もなく大げさな笑顔や涙やハグもない。
かける言葉も、どう気持ちを表現しようかも、考えても思い浮かばなかったんだと思います。

ユンヒとジュンの愛を支える、ジュンのおばさん・ユンヒの元の夫。
2人とのそれぞれの言葉少ないハグに思いがけず涙が浮かんでしまいました。
愛は愛に支えられているんだなーなんて。


そして、自分の高校生の頃の思い出もよみがえってきました。

好きな人に会うために偶然を装って待ち伏せたりとかしたものです。
帰りがけにちょっと会えるだけでうれしくて、それがなくなる世界なんて想像したくありませんでした。
だからずっと高校生でいられたらいいのに…なんて、ため息ついたりしていました。笑
同性が好きな気持ちが実る世の中があるなんて当時の僕は知りませんでした。
だから僕はあの頃を懐かしく思うことはあっても
戻りたいとは思いません。それなりに辛かったから。

でも、そういう自分の中に起こる愛を受け入れていくことが、前に進んでいく原動力になるんだなぁなんて思いました。
pepo

pepoの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

冬の小樽の静かな雪。
「いつ止むのかしら」
と繰り返しながら、降れば除け、積もった道を日々歩く。雪が閉じ込める夜の静けさと、その中を訪れる過去の面影とともにある生活。淡々とした描写が染み入ってくるよう。
変化の描写はごく控えめだけど、終盤、ほどけるように笑顔が増えていくのが印象的だった。

セボムの元気が希望として効いていた。「望むかぎり勉強させてあげるつもり」というユンヒの言葉が彼女自身の来し方に呼応して光る。お互いに依存のない母娘の関係がとてもよかった。ジュンとおばさんの関係も。
ただ、ジュンは「この手紙を書いている自分を恥じていない」というのならなぜリョウコを振る時に「私は母が韓国人である事をずっと隠してきた」「(それを明かすことで)自分にいい事が何もなかったから。あなたも何か隠している事があるならそれをずっと隠し通すべき」っていう言い方をしたんだろう...
その矛盾が、もしこの国の韓国の人に対する視線から有形無形の圧迫を受けてきたことに幾許かでも関係があるのだとしたら哀しいと思った。

そして🐱映画でした✨
このシーン、「ジュンさんそこの!テーブルに置いてるじゃらしをちょっと!ちょっとでいいから後方のネコチャンに向けて振ってみよう!ちょっとでいいから!」と心の応援上映で叫んでました(届きませんでした)ヾ( ' ')ノ

リョウコさん、「月がきれいですね」って言ってたね...(切ない)🥲
はい

はいの感想・評価

-
久しぶりって歩き出す2人の足音で暗転するのいい。シネマートに映画感想コーナーがあってそこにたくさんの関係があってそういうも残った。
ぴ

ぴの感想・評価

3.7
雪を踏みしめる音が優しく心地いい、静かな冬の映画
ひとつひとつのシーンが美しくて文学的
最後の追伸、そんな素敵なラブレターは他にないな
描きすぎず、語りすぎず、そんな余白が好きだった
haruka

harukaの感想・評価

4.4
小樽の雪と静けさが、二人が胸の底に秘めてきた哀しみとあたたかさと共鳴していて本当に素敵だった。雪はいつ止むのかしら、20年間しんしんと積もり続けていたものが、真冬の小樽でじんわり雪解けを迎えていた。余白がちょうど良くて心地よかったです。ずっとちょっと泣いてた。
釜山国際映画祭で寒すぎて泣く泣く退場して観れなかった作品だったのでちゃんと観れてよかったです。煙草のジジジ…音が好き
>|

あなたにおすすめの記事