デヒ

ユンヒへのデヒのレビュー・感想・評価

ユンヒへ(2019年製作の映画)
5.0
2020年韓国公開当時に仁川のあるミニシアター(映画空間ジュアン)というところで母親と初めて鑑賞。
それから2022年1月7日の日本公開初日にシネマート新宿で鑑賞。

映画のキーワドは、
母親と娘の物語、韓国の男児選好思想がまだ残っていた80~90世代、親世代の恋、そして近くて遠い韓国と日本を描いている映画である。

ストーリーを知った状態で観たためなのか、映画の始まりから涙が出そうだった。セボムとユンヒが似ていてユンヒとジュンが似ていて、ジュンとおばさんが似ている。そんなユンヒは性格も外貌も私の母親と似ている。切なさで涙が出た。

韓国と日本の人物たちを暖かく描いている。
確かに映画の背景の季節は冬なのに、人物たちは厚い服を着て'寒い'を連発しており、雪原がずっと登場しているにもかかわらず暖かさを感じることができて、ニヤニヤしながら観るのができる映画だった。

今まで生きていく中で出会った数多くの人たち。その中には何年が経っても忘れられない縁がある。いつかまた会いたいあの人に勇気を出して連絡したくなる。

韓国人として韓国と日本の文化に興味を持っているように、今まで数多くの日韓合同制作の映画を観てきたが、端然一番好きな映画である。
もう一回冬に映画館で観るのが出来て本当に良かった。
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