Harutaco

ユンヒへのHarutacoのネタバレレビュー・内容・結末

ユンヒへ(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

誰かが誰かを想う強くて優しい愛情と、少しずつのお節介が物語を動かしていく。とにかく優しくて、だけど受け入れざるをえなかった不条理もある。韓国籍の母親を持つことを隠してきたジュン、男尊女卑で大学に行けなかったユンヒ、そして精神病と思われた同性愛。これらのトピックが大きく取り上げられるわけではないけれど、どこか漂う寂しさに、この苦悩が凝縮されているのだろうと感じた。

セボムとユンヒ、ジュンとおばさん、ユンヒと元夫、セボムと彼氏、セボムとおじさん、ユンヒと兄。それぞれの関係が丁寧に描かれていたのもよかった。

映像もとても綺麗。

小樽の運河沿いでふたりはどんな言葉を交わしたのだろう。
Harutaco

Harutaco