なかむら

WAVES/ウェイブスのなかむらのレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
3.5
彩度高めの映像とぐるぐる回るカメラワークが印象的で音楽もおしゃれ。

爽やか系の作品かと思って観始めたら、なかなか重いテーマだった。

お父さんとエミリーが2人で話すシーンが良かった。辛い気持ちや憎しみを抱え込まずに打ち明けることも、気休めであっても救いの言葉にすがることも時には必要なんだと思う。

家族なら分かり合えるとか何があっても家族の絆は切れないとかいう考え方には懐疑的だけど、やっぱり信じて繋がっていられる存在があるなら、それは幸せなことだろうな。

ひどいことをしてきた父親の死に際に寄り添って話を聞いてあげるルーク、人としてできすぎてる。エミリーとルークには幸せでいてほしい。

10代であっても年齢を重ねても人の親になっても人間は未完成で、難しいことだけどだからこそ自分以外の誰かと足りない部分を補い合えたら良いのかな。
タイラーとアレクシス、エミリーとルークはどちらも相手を愛してるのは一緒なのに何が大きく違ってしまったんだろうって思うと
相手に寄り添う心やお互いを思いやる気持ちなのかなぁと。
なかむら

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