建野友保

WAVES/ウェイブスの建野友保のレビュー・感想・評価

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)
4.0
勝ち負けを争う章、共生を模索する章。2つの大きなチャプターで構成された、家族の物語。カラフルな色づかいと音楽が特徴的な映画だなあと思っていたら、最後にあの曲のイントロが流れてきて、思わずニヤリ。
映画には映画の物語があり、選曲された音楽にも(たぶん)固有の物語があると思うのですが、それが掛け合わされることで作品に多様な「感じ取りポイント」が生まれて、観客それぞれが自由に感性を動かすことができる作品だなと感じました。また、あの意図的なカラフルさは、僕の勝手な解釈では何通りもの感情が混じり合ったカラフルさなのかなあ、と。
個人的には湖での親娘シーンが強く印象に残りました。また、2カ所で使われたダイナ・ワシントンの名曲のチョイスが絶妙。
どうでも良いことですが、ダイナーでのシーン、後ろに座っていたエキストラはチャイルディッシュ・ガンビーノに似ているような気がしたのですが勘違いでしょうか。
建野友保

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