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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇のフジのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

【2020#010】
 愛人を抱えすぎたことに悩む田島周二(大泉洋)は愛人との関係交渉を永井キヌ子(小池栄子)に協力依頼する。
 別れた愛人に“グッドバイ”を告げるため順に回っていくのだがなかなか別れを言い出せなかったり、ブーメランを食らったりと一筋縄にはいかない様子。
 2人は行動を共にする時間を重ねるうちに恋をし、田島は占い師にキヌ子を大事にするよう言われ、思いを告げにいくが強盗に襲われてしまい囚われの身となってしまう。
 田島が死んだと勘違いしてたキヌ子は借金をしてまで墓を建て、清川伸彦(濱田岳)と結婚する。しかし、解放された田島は想いを告げるべくキヌ子の家に行き、想いを届けることで2人は互いの気持ちを知るに至り、野原で楽しく過ごした場面で終わる。


 太宰治未完の作品「グッド・バイ。何となく観たいと思っており、たまたま時間があったので駆け込みで鑑賞。「バックトゥー・ザ・フューチャーII」とのダブルヘッダー。笑
 モテる男もツライんだね。ましてや心の奥底から人を受け入れる田島の優しさはより彼を苦しめていく。グッドバイというたった一言が言えず、カウンターとしてはあっさりと喰らってしまう。大泉洋の演技も相まってすごく悲しくなると同時に、そんな簡単に人との関係は断ち切れないという人間味を感じられた。
 水原ケイ子(橋本愛)の家での彼女兄や緒川たまき(青木保子)も含めたドタバタ劇が面白く、田島が急に鈍器で殴られるシーンは予想外で面白かった。
 もちろん喜劇ということで面白おかしい感じがメインで良いのだけど、太宰作品ということでどこか侘しく切ない一端があることも期待していたのできっかり半分⭐︎2.5評価です。
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