ASHITAKAAkino

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます


国際通貨基金(IMF)?


君の命はいつだって僕より大切だ


見えるよ だから何だ


2023年映画106本目

先行上映IMAX鑑賞。
最後の映画スター、トムクルーズの全力で走っている姿(腿をあげて走るので様になるけどめちゃ疲れる)を見るだけで力をもらえる。話なんてあってないようなものどころか、彼と彼のチームのアクションのためだけに構築されたこのシリーズが大好きです。

一年くらい前から劇場やYouTube上でアクションのメイキングを流しまくるので、いわば活劇のネタバレを観客の大半は喰らっている。そしてそれらのほとんどが、危な、とか、凄、とかそういう擬似的に映画が本来もたらすであろう原体験の追体験のよう。だから彼が飛ぶとき、走るとき、我々観客は共に助走し、飛ぶ。それがこんなにも心地よく、清々しく、美しい。

映画を救う。世界を救おうとするイーサンと現実のトムクルーズが重なる。コロナ禍の中、『TENET』を観たときの彼のツイート、撮影中に感染対策のルールを守らずにスタッフにブチ切れた彼、同時期公開のバービーとオッペンハイマーにエールを送る彼。すべては映画のため。グレースとの二人三脚は映画のメタも入っているのかなと。クラシックなスリという手法も。だからグレースに放った台詞の中の「君」が「映画」に脳内で変換される。

他にもノーCGでキートンをなぞるかのように(トムクルーズとジャッキーチェンはキートンの後継者)機関車を落とすとか、無茶なカースタント、グライダー、見どころはたくさん。砂漠にラクダではなく、馬なのも良かった。でも基本、説明→アクション→説明の繰り返しなのでローストレスと思いきやイルサの退場。エンディングも悲壮感漂うハングオーバー。

ストの影響でツアーが中止になったのは残念でしたが、一人の観客にできることは映画を観に行くこと(ツイートもしない方が良かった? おそらくストライキの内容、詳しい規定があったかと思います)。Netflixとかの配信プラットフォームを的にしても無駄なので(というのは言い過ぎかとも思うけど、矛先の向けようとしては狭義)。
万感の思いをここに。
ASHITAKAAkino

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