柏エシディシ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEの柏エシディシのレビュー・感想・評価

3.0
"映画とはアクションである"という大見栄を当代きっての映画スターがスクリーンに刻みつける。渾身の一撃(いや、この場合ニ連撃か。続くし)
映画創成期の「大列車強盗」やバスター・キートンまでもこの際思い起こさせるクライマックスは確信犯的。映画とはこれだ!これだけでいい!その潔さに大笑いしながらも喝采を贈りたい。
こうなると、お話なんてこの際どうでもいい。もはや倒すべき敵は実体すらなく、シチュエーションをただ数珠繋ぎに繋げていくだけの力技の作劇なのに、ちゃんと面白いのすごくない?
なんでこんな奇跡みたいなことが出来るかというと、"トム・クルーズだから"としか言い様がない。
何か色々この人の問題を忘れそうになってしまうけれど、このスター力と気狂いじみた胆力には敬服するしかない。
ただ、これがどうしたってオチをつけなきゃいけないPART2で同じアプローチで成功を掴めるかどうかは、やはり疑わしい。
なんだかんだ楽しみに待つけれど。
(似た様な立場にあるインディ新作が不評で本作が評価が何故高いのか。分析すると面白そう)
独特なコクのある美貌でお気に入りのヘイリー・アトウェル(エージェントカーター)が、ゲスト的立ち位置かと思ったら結構大きな役で嬉しい限り。
ポム・クレメンティーフもイイ役もらったね!ベンジーとかと、もっと絡んで欲しいな〜
ちょっと役回り的には微妙な扱いだっけど、観ているだけで幸せな気持ちになれるヴァネッサ・カービーの再登場といい、何気にヒロインたちが印象的なのが今回のMIの見どころか。
お馴染みのメンズメンバーの影の薄さや不出場を思うと、余計に。
柏エシディシ

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