ぶみ

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONEのぶみのレビュー・感想・評価

4.5
新次元の劇場体験へ。

クリストファー・マッカリー監督、脚本、トム・クルーズ主演によるサスペンス・アクションで、『ミッション:インポッシブル』シリーズの第七弾。
全人類を脅かす新兵器を見つけるミッションを与えられたIMFエージェント、イーサン・ハント等の姿を描く。
レビューを書いていない作品もあれど、シリーズは全作鑑賞済み。
主人公となるハントを、もはや言わずもがなのクルーズ、彼と行動をともにすることとなる泥棒グレースをヘンリー・アトウェル、悪の親玉をイーサイ・モラレスが演じているほか、過去作からの継続でヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、レベッカ・ファーガソン、ヴァネッサ・カービー等が登場。
物語は、いつものとおり、ハントが長年の親友であり、チームメンバーでもあるレイムス演じるルーサーや、ペッグ演じるベンジーとともにミッションに就く姿が中心となり、今回は、敵か味方かよくわからない泥棒グレースとのバディものとしても楽しめるが、グレース演じるアトウェルが大黒摩季に見えてきたのは、私だけか。
やっていることは、これまた変わらず、基本的には追いかけっこや騙し合いなのだが、本作品はどちらかと言えばアクション色強めであるとともに、ベンジーが船を操る姿はなぜだか安心感抜群。
前半のハイライトは、奇しくも先日観たルイ・レテリエ監督『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』と同じローマの街中を、フィアット500アバルトで手錠をしたまま所せましと駆け回るシーンであり、そのクルマからか、ルパン三世感が半端ない。
私的にツボだったのは、後半のハイライトとも言えるオリエント急行で繰り広げられるアクションで、スパイものならではの駆け引きと、その昔PS4でプレイした『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』のワンシーンを実写化したかのような映像に釘付けとなった次第。
何より、上映時間160分超えという長尺ながら、その長さを全く感じさせない緩急のつけ方はお見事の一言。
イメージビジュアルにある「ONLY IN THEATERS」を体現すべく、TOHOシネマズ自慢の独自規格によるワイドスクリーン「TCX」と「ドルビーアトモス」対応のスクリーンをチョイスした結果、その仕上がり以上の高い満足度を得ることができた良作。

この世は嘘だらけ。
ぶみ

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