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ガンズ・アキンボのhaizaraのレビュー・感想・評価

ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)
4.0
『タマを撃って、アタマを撃って、またタマを撃つ』

ネット掲示板で憂さを晴らすしがないプログラマーの男は、ある日謎の集団の襲撃を受け、両手に銃を固定された挙句、過酷なミッションを強いられ…というお話

スイスアーミーマンやアンダーカバーなど、極めて客を選ぶミニシアター系で見事にハリー・ポッターを脱却したダニエルさん

今作もそういった志向は変わらないようで、かなり攻めた役、物語になっています

こういった傾向をかつてのハリーファンは喜んでいるんでしょうか?悲しんでいるんでしょうか?どっちでもいいんですけど笑

映画の特徴として、妙に鮮やかなコミック的な色使いがあったり、"マトリックス以降"を正しく継承した躍動感のある戦闘があったり、挑発的で粋なセリフ回しがあったり、意外とスタイリッシュでクールに出来ています

この辺のセンスは個人的にかなり好みでした(^^)

そして、作りの意図的なチープさとか、オレのセンスだけでカッコよく映画作るでーとかいうノリはエル・マリアッチ以降しばらくのロバート・ロドリゲス先生に似た匂いを感じまして、その辺も自分の好みに近かったんだと思います

"ハンマー"で戦うシーンで"MCハマー"のU can't touch thisが流れたり、主人公の不屈の精神を表す場面でスタン・ブッシュのnever surrenderが流れたり、なぜか選曲も独特でクセが強いですねー

次の作品も是非観てみたいです(^^)
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