劇場鑑賞。
恥ずかしながらジョージアの内情と舞踊について無知だったのだけれど、とてもとても良かった。
ひとりの青年が自我に目覚め自立するまでの心の成長記を描く物語であったな、と。
「男らしく」とは本来どうあるべき言葉なのだろうとぼんやりと考えながら。
メラブ役のレヴァン・ゲルバヒアニの愛くるしい瞳を始め、表情や仕草ひとつひとつのなんてチャーミングなこと！
一瞬で好きにならずにはいられない。
個人的にピエール・ニネが持つノーブルな雰囲気と細身のフォルムが重なった。
クライマックスに舞うメラブの美しさと気高さと誇りに泣けた。
いい加減に見えた兄とガールフレンドと舞踊の指導者のメラブに対する最後の行動や表情も印象深く。
伝統を尊重しつつ新しいものを取り入れる多様性ある未来がその扉の向こうにありますように、心から。
