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失くした体のはぐのネタバレレビュー・内容・結末

失くした体(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

美しくユニークにアニメーションされたフランス映画🇫🇷 切り離された手が自分の体と再会しようとする物語で、パリを舞台にしながら喪失とアイデンティティのテーマを深く掘り下げている。

お父さんの台詞の和訳→「人生常に勝利はあり得ない」
オリジナル(仏語)→「C'est la vie(それが人生!)」
ここ、聞き逃さなくて良かった!和訳だけに意識を向けていると、酸いも甘いも経験した大人の世知辛い言葉に感じられるけれど、実際は何が起こっても受け入れる前向きさが表現されている。

手で表情を作ることができるという新しい発見もあった。表情は顔だけのものではないという意識体験はとっても新鮮! 回想シーンで頻繁に描かれる手の描写は、もはや体の一部ではなく一つの生命として感じられ、これまた不思議な感覚がする。

ハエには「死・邪悪・不快」といった印象があるが、同時に「再生」といった明るい意味も込められていると感じる。そして、ナウフェルとガブリエルが織りなす北極についての会話シーンは、とても眩しく、純潔なものだった。こうした場面を感じることが大好物だからハッピー😽もし絶対に行けない場所に行くとしたら、私はどこに行きたいだろうと、考えるきっかけも生まれて嬉しい。

原作タイトルは『happy hand』。孤独で辛い運命に翻弄されるだけの悲しい物語ではないことが明瞭に伝わる。冬にピザを食べながら観たい!◎
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