Ideon

失くした体のIdeonのレビュー・感想・評価

失くした体(2019年製作の映画)
3.0
音楽家の両親と幸せな少年時代を送っていたナウフェルは、不慮の事故で孤児になってしまう。親類に引き取られたが、かろうじて住まわせてもらうだけの生活。ピザの宅配のアルバイトで細々と収入を得ていた。ある日、客で高層マンションに住むガブリエルと知り合う。何気ない会話に心を通わせたナウフェルは、ガブリエルに近づくために、大工をしているガブリエルの叔父に弟子入りするが…というお話。
ストーリーは上に述べた通りだが、実際はナウフェルの右手が主人公で、冷蔵庫から逃げ出した右手がなくした体にたどり着くまでに、ナウフェルの悲劇的人生がフラッシュバックで挿入される。手書きの歪な線で描かれたアニメーションで、同じくノミネートされているトイストーリー4と対極的作品である。というか、トイストーリーと同じ土俵で審査されるべき作品なのだろうか?オチも救いもないエンディングで、テーマも判然としない。アートな雰囲気が評価されたのだろうか。
Ideon

Ideon