ショコラ

キュリー夫人 天才科学者の愛と情熱のショコラのレビュー・感想・評価

3.5
伝記には書かれていないキュリー夫人。

ノーベル賞を2度授賞した偉人というよりは、“1人の女性”マリ・キュリーの生き方を描いている様に感じた。

女性科学者への偏見に苛立つマリと、彼女をサポートするピエールの深い愛情。

しかし、ピエール亡き後、マリが取ったある行動には正直唖然とした。

プライドが高く、勝ち気な役柄を熱演するロザムンド・パイクはハマり役。

サム・ライリー扮するピエールと並ぶと、どうしても姉さん女房(かかあ天下😅)に見えてしまう。


「偉大な発見は、いきなり完全な姿で科学者の頭脳から現れる訳ではない。
膨大な研究の積み重ねから生まれる果実なのだ」


蛍光色が美しいラジウムとポロニウムは、夫妻のたゆまない努力の結晶。


2人が命を削って発見した物質が、やがて人類の脅威にもなろうとは、なんて皮肉なことだろう。

劇中、度々放射能や原爆の映像が挟まれるので、困惑する。

そして唯一の被爆国・日本にとっては、ショッキングなシーンあり。










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