kamokano

ドリー・ベルを覚えているかい?のkamokanoのレビュー・感想・評価

3.2
父親が入院するまでの道中と、入院後の院内でのシーンだけグッときたけど、あとの前後は驚くほど気持ちが入らなかった。「アンダーグラウンド」同様の通底する歴史に翻弄された人々の悲哀のうえでのブラックユーモアというのを前提にしても、タイトルに冠していながらドリー・ベルの記号的すぎる配役にがっかりした。1981年、クストリッツァの初期作とはいえ2024年にああいうシーンをもうわざわざ観たくないという思いに尽きる。
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