このレビューはネタバレを含みます
母親の病的な神経質を悪意で乗りこなす長女と善意によって戸惑う次女 意外と母親に似てしまうのは次女かもしれない 終盤現れる祖母の顔とやけにしゃんとした佇まいが母親と瓜二つなのは意図的だろう 多分母親がユペール様とかだったらノリノリで観てしまうけど普通に何しでかすかハラハラしたし怖かった トークショーで仰ってた実は全員死んでましたーは確かに面白い解釈かも
最近自分と育ってきた文化圏が違う人たちのコミュニティにいて、めちゃくちゃ失礼で不快なことを子供みたいに無邪気に言う人とかいてぱっと冷たく反論したらびっくりされるんだろうなとか毎日思うけど、毎回新鮮に傷つくのも良い加減疲れたからそういう人間との交流のスリリングな部分を持ち前の性格の悪さで楽しめるようになりたいと思った 母親のあの冷たさも防衛本能なのかも あと家族仲が最悪のとき『たかが世界の終わり』を観てこれ私の家じゃん！って爆笑しつつ救われた思いがしたときがあったんだけど、この映画でも同じ体験をする人がいるんじゃないかなと思った
