“家”の解像度が神懸かり。色と音が反響し合い、事物の輪郭を澄明に刻み続ける。その総体が物語となる。
本作は静で“煙の中の雀”が動、と語るラモン・チュルヒャー監督作。これがタル・ベーラ指導下での卒業…
異分子の総体としての家族像──FILMeX2025。昨年のTIFFで観た『煙突の中の雀』が素晴らしく、三部作の残りも鑑賞機会カモンと思ってたので嬉しい限り。今回も、概念として知らない玩具がいっぱいに…
>>続きを読む一晩寝かせてもうまく言葉にできないが、超マイルドなジャンヌディエルマンってことでええんですかね。
薄皮一枚でいつでも爆発しそうな不穏さを纏いながらも、どこか脱力している土曜の昼下がりの模様を、複数名…
祖母を招いた食事会のために集まったある家族の表層と深層について
かなり遅い上映だったが、監督Q&A付きなので迷わず鑑賞。
日常生活に潜む不穏しかない作品(雀と本作のみ鑑賞)なのに、監督が爽やか朗…
初ラモン・チュルヒャー。
ブレッソンの『やさしい女』+シャーネレク?みたいな。オフスクリーンと運動主義の合体に独自のユーモアセンスが心地良すぎる1時間。逆にいうとアイディアが所狭しと押し詰められてい…
フィルメックスにて。
親戚一同が集まる1日を切り取る。
家族に流れる空気は、何処と無く不穏でありつつ、表面上は穏やか。その微妙な空気を通して、「家族」という強固さゆえの難しさを、炙り出そうとしてい…
#ストレンジ・リトル・キャット
一言で表せば不穏だけど、群体に埋もれた個の揺らぎが〝噴出〟する一歩手前の何か起きそうな感じ。それが日常の穏やかさとシームレスに描かれるのだから、求めたままのラモン・…