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ロストガールズのpongo007のレビュー・感想・評価

ロストガールズ(2020年製作の映画)
3.2
 家族から離れて、一人で生計を立てている若い娘が謎の失踪。動揺する家族はなんとかして娘を捜し当てようと、わずかな手がかりを頼りに右往左往します。
 母親は執念で娘を最後に目撃したドライバーや、失踪したとみられる時刻に娘と会っていたのではないかと思われる疑惑の医師を捜し当て、警察に訴えますが、警察がなかなか動いてくれません。娘が失踪してから時間はどんどん過ぎていき、いらだつ家族の姿には見ていて本当に同情しました。
 一方で、娘がお金を稼ぐために売春をしていたことばかりがマスコミでは騒がれはじめ、母親はじめ家族は娘が行方不明になった上、毎日のようにテレビや新聞で「売春婦の娘が云々」と騒がれ、疲れ切ってしまいます。マスコミによるセカンドレイプみたいな感じで、ちょっと、いい加減にしてあげなよ!と憤ってしまいました。
 母親の執念で、最後には一応の解決を迎えますが、後味が悪く、マスコミに嫌悪感を覚え、それでも、母親が毅然と闘った物語には胸が熱くなりました。
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