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異動辞令は音楽隊!のpongo007のレビュー・感想・評価

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)
3.0
 1課のたたき上げ刑事が、これがまた粗野で粗暴で上司の言うことを聞かない厄介者ではあるのですが、上司の嫌がらせで、音楽隊に異動させられるお話。捜査しかしてきてない刑事にとっては、完全な左遷ですね。音楽隊が悪いのではなくて、本人はそう感じるはず。

 で、音楽隊への異動を命じられた阿部寛は当然腐って「やってられっか!音楽なんかやるために警察に入ったんじゃねーよ!」と反発します。まあ、実際、嫌がらせ人事ですよね。音楽隊が悪いとかではなく。社会に出ると、企業とかに属していると、ままあることです。

 上司に嫌われたら、サラリーマンも刑事も同じってことですね。まあ、しかしながら、阿部寛も全くの若欄珍ではないし、嘆いていてもなにも進まない。音楽隊の仲間にも影響を受けながら、変わって行くわけです。そう、人間はどんな劣悪な環境とか、自分の納得のいかない人事をされても、腐っていてはなにも始まらないと言うことです。

 で、もともと音楽の素養が少しはあったようで、音楽隊のパーカッションに取り組んでいく打ち、上達もするし生きがいも感じていく訳です。なかなか良い展開。

 しかし、ここにまた例の嫌な上司、というか、この人県警本部長なんだから、こんなセコいことすんなよ、と思う小者がこんどは音楽隊を解散するとか言い出すわけですね。嫌だ嫌だ。

 まあ、いろいろあって、ハッピーエンドとは行きませんが、阿部寛も音楽隊の面々も頑張って、一生懸命生きていくというお話でした。最後、え、これで終わり?って感じであっさりしていましたが、なかなか良い映画にはちがいありませんでした。

 まあ、タイトルのままの映画ですかねえ。でもなかなか良かったです。
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