失踪した恋人を真剣に探しているのかと思いきや想いを寄せてくれているクラウディアに流され、いい感じになってるのかと思いきや恋人の面影を求めて黒髪の女と寝てしまう。表情も固く何を考えているのか分からない。そんなサンドロの事をずっと理解できないままでいたけれど、思うような仕事ができない鬱憤や失踪した恋人への不安が一気に押し寄せてきて涙を流す姿を見て、ああ、この人は今やっと感情を表に出せたのか、と気付いた。本当は弱い男なんだな、と。また、傷つけられながらも寄り添うクラウディアの大きな愛。あのラストシーンは美しかった。人間の一挙一動には説明しきれないほど複雑な心理が働いていて、そのリアリティを自分の作品に追求するアントニオーニ。その心意気は尊敬するけど、細かすぎてアンナ探してる最中何回も寝そうになってしまったよ笑
