情事の作品情報・感想・評価

「情事」に投稿された感想・評価

いしが

いしがの感想・評価

3.5
某人気少年漫画の中で「人はいつ死ぬと思う?人から忘れられた時だ。」みたいな有り難い名言があったけど、それを思い出した。
この映画は不毛な2人の愛をテーマに謳っているが、行方不明になった女が徐々に忘れられていく過程が本当に切なくて、2人よりそっちの方の虚しさしか感じなかった。
言えることがあまりないけど好きだ。イタリアのモダンシネマで映像もセンスが良い。
notitle

notitleの感想・評価

4.0
男女数人で遊びに来ていた島で、親友が忽然と姿を消す。事故か、自殺か、逃走か。捜索の中で惹かれ合う、主人公と親友の婚約者。罪の意識故、拒むも愛されてはいたい。繰り返し続く、自己葛藤。そして出会う己の姿。場面場面の映像が、いちいちカッコ良い。
男女のもつれで深刻トークになったと思いきや、そのあとすぐ見知らぬ男女の恋の駆け引きや、街の鐘の音を聞いて無邪気に距離が縮まってしまう瞬間が素晴らしい。一旦見送ったものの、男が女の乗った汽車を追いかけて飛び乗る、それを見届けてからカメラの方向を向いて画面から消える少年。なんてことないんだろうけどこのタイミングに興奮する。
初アントニオーニ
正直 監督の作家性どうたらより
モニカヴェッティが美人すぎるのでそれしか目に入ってこなかった。アンニュイな感じがたまらないし特に風で髪が顔を覆う所とかセクシー過ぎて笑ってしまう。
ただラストショット含め印象的な構図のシーンが多くそこも素晴らしかった。
sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
1960年、ミケランジェロ・アントニオーニ監督。
愛の不毛を描いたと言われる三部作の1作目。
カンヌ国際映画祭 審査員賞。

原題: L'Avventura/冒険

外交官の娘アンナ(レア・マッセリ)は、倦怠期の恋人サンドロ(ガブリエル・フェルゼッティ)、親友クラウディア(モニカ・ヴィッティ)らと共にヨットで地中海に出る。
途中、立ち寄った小島で忽然と姿を消すアンナ。

島は岩や断崖絶壁が多く、風吹きすさび、荒々しい波しぶき。
皆でくまなく探すがアンナは見つからない。

事故なのか、事件なのか、自殺なのか。。
アンナが行方不明なままストーリーは続く。。

島でも既にアヤシイムードだったサンドロとクラウディア。
二人でアンナの行方を捜すうちに、サンドロの思いを拒否しつつも、求めてしまうクラウディアは恋仲になってしまう・・・

二人の関係に共感は出来ませんが(笑;)、モノクロの映像美、カメラワーク、構図、前半のサスペンスなムード、音、印象的なラストシーンが素晴らしい。

モニカ・ヴィッティのうつろな表情の美しさが最高ですね。
No.359
シムノンのおかげでアントニオーニは日本に上陸出来たのさ。
acott

acottの感想・評価

3.9
女性主人公は友人とその恋人などと船でバカンスへ。友人は漠然とした不安を抱えているようで、その後失踪する。彼女の行方を探す主人公と恋人だったが、惹かれあってしまう。友人への背徳感、いつ戻ってくるかも分からない不安に追い詰められていく恐怖。
近代日本文学みたいな苦悩の物語だった。
全然準備しないで踊って歌ってふざけるモニカ・ヴィッティ可愛い
この感覚の鋭さは映画史において随一だと思う。
フェリーニに並ぶお気に入りの監督。

空間を活かすカメラワークが、ミケランジェロ・アントニオーニの一連の作品につきまとう虚無の感覚を作り出している。

シーンが変わる度にはっとさせられる。
二人が急に楽しそうにキスをしてるシーンに、この監督の魅力を感じた。

どんな風景でも舞台装置にしてしまうから恐ろしい。
ごつごつとした岩肌がただ映るだけなのに、ソリッドな編集でこの映画に不可欠な要素として取り込んでいたりする。

パトリッツィア役がかなりタイプだった。
ちょっとジュディ・ガーランドに似てる。
イタリア人は端役でもとんでもなく好みの女優が出てくる