じょこ

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来のじょこのレビュー・感想・評価

4.5
【ストーリー】
ストーリーの軸のひとつであった、
「人間の環境破壊に耐えられない妖精VS人間とは共存していくしかない妖精」
という、良く言えば永遠のテーマ悪く言えばありがちなメインテーマではある。でも、その軸に沿ってシャオヘイがフーシー達に感じる気持ちと、ムゲンと共に旅して得た経験がぶつかり合って成長していく姿がとても愛おしかった。(実際ラストはちょっと泣いてしまった)

あとギャグというか、クスッと笑っちゃうシーンの入れ方がとても好みだった!
ラストスパートの結構シリアスな所でもクスッとしちゃう箇所がたくさんあって、そういうバランスがめちゃくちゃ好みだった。かわいい。すき。

術の構成や属性の話はちょっと聞くと唐突だったり難しく感じるかもだけど、話を聞いてるうちにフンフンとなんとなーく様子が分かってくる。

【作画・美術など】
キャラクターの作画がシンプルかつめちゃくちゃ上手い。シンプルな線で描かれたキャラクターが、書き込まれた美しい背景美術との対比でとても良く見える。
背景描写が凝っているからこそキャラがハッキリ見えるし、キャラがシンプルだからこそ背景が映える。(リアル感とアニメ感の融合)

都市部の背景、あれは中国の実際の都市がモデルだったりしないのかな?
リアルの景色を落とし込むことで、妖精たちが共存している空気が出てとても良かった。

あと注目なのはバトル作画かな。宣伝文句にもなってたしね!

とにかく今現在のバトル作画の流行って、「いかにスピード感を出すか」だと思うんですよ。速すぎて何やってるかわからん!!にカッコ良さがあるみたいな気風があると個人的には思うんですよ。
その速さの中でもデタラメな動きや瞬間移動はせずに、これを躱したらこう攻撃して、それを躱してこう動く…という流れがキチンと存在しているところがカッコよかったです。(Fateとか、最近の人気アニメのバトル作画としては基本なのかもしれないけど…)

所々、ジブリの千と千尋の神隠しを彷彿とさせる作画があったなーという印象。
シャオヘイの大粒の涙とか、最後の妖精の館とか。水の透明感とか。木々が成長していく様子はトトロじゃん…とか。ジブリ作画のリスペクトかなー、などと。

【キャラについて】
とにかくシャオヘイの猫形態がかわいい!!!!
リアル猫のぐにゃぐにゃ半液体感と極限までデフォルメされたキュートな姿!!かわいい!!

色んな妖精がたくさん出てきて、中には中国伝承の妖怪や仙人がモデルのキャラもいましたね。
個人的にはナタ様がどストライク!
哪吒だァ〜!しかも風火輪に乗ってる!!とめちゃくちゃ盛り上がってしまった笑

全員の能力とか詳細が明らかでないもしくは特に解説が入らず察することしかできない人もいて、いい意味の余白がたくさんあって…良い…(語彙力)

【まとめ?】
とにかく、シャオヘイが可愛くて、シャオヘイとムゲン様が愛おしくなることうけあいなので見て欲しい!!!

訂正
バリアフリー字幕の存在を失念していました。お恥ずかしい限りです。
じょこ

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