ミセス・ノイズィのTMCのネタバレレビュー・内容・結末

恐らく作り手の意図以上に登場人物達に不快感を持ってしまい、作劇的な引っかかりも多く、最後まで興味は持続したもののトータルではあまり楽しめず残念。

作品の評価でありがちな「感情移入できない」という決まり文句が嫌いなんだけど、そう言う人はもしかして「（不自然な演技演出がノイズになったりして、）物語に入り込めない」と言いたかったのかも、とこの作品を見て思い至った。納得度が低い、とも言える。
例えば小説「ミセス・ノイズィ」が若者向けの「雑誌」に連載されてバズるとかない。

ブラックコメディとしてメインからモブまで全員が全員、恐らく意図的にカリカチュアされ浅く一面的に描かれているのは一見徹底していて良い事なはずが、スクリーンで見ると、彩度低め コントラスト強めな画調もあってかチグハグさがあり単に下手、単にダサく見えてしまった。テレビドラマならそれでもいいんだけど。

途中で視点人物が替わって「実はこういう事でした」型の構成で、とはいえそれで全てがひっくり返って「そういう事情なら仕方がない、全く非はない」と思わせようとはしておらず、とはいえおかしいだろ！となりつつも、それも人間的でいいね。ペーソスだね。と思わせたいバランスなのかなとも思いつつ、でもやっぱり納得いかない感が上回り。惜しい。