いちごろう

アトランティスのいちごろうのネタバレレビュー・内容・結末

アトランティス(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

TIFF鑑賞。
ろくに情報も入れずに観たら、面食らった。ファーストカットのサーモグラフィーから、直感的に引き込まれていったが、ワンシーンワンカットがまぁ丁寧にかつダイナミックに作られていて、感嘆。
フレームの奥行きも意図的な立体感を持って構成され、かつフレーム外からの動きも活発。(大型車だったり、車のライトだったり)
ドキュメンタリー出身監督らしく、音楽を排除した事でリアルさが際立つ。

これだけ衝撃的なものを撮った監督の動機は、ウクライナの戦争状態を世界に発信したいから、と話していたが、悲惨さやドラマを過剰に押し出さない方法を選び、成功させたのがすごい。緻密な計算とセンスが無いと、よくわからない雰囲気映画に終わるので。
そして最後、ハッピーエンディングなのも未来への希望を抱くメッセージがあって、好き。
いちごろう

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