このレビューはネタバレを含みます
TIFF鑑賞。最初に観た作品だけど、一番好きだった。
ジャック・タチを連想させる邦題にワクワクしていたら、冒頭はほとんど会話のない農作業シーンの連続で、そっち系!?と騙された気分だったけど、終わってみればユーモア有り、葛藤有りで大満足。
姪と叔父の関係や感情の機微を、セリフではなくて、冒頭で描いておいた日常とのちょっとした差異で表現しているので、こちらが気付く(よう絶妙に演出する)余白がたくさんあった。
ラストは観客の想像に委ねる終わりかと思ったけど、QAで明確に「叔父と姪は離れられないけど、これまでよりも強い絆で結ばれているんだ」と断言。
観客として、赤の他人目線から観ると夢を諦めるバッドエンドと捉えることもできるが、登場人物達がハッピーならそれは紛れもなくハッピーエンドであって、余計なお節介というか、価値観の押し付けになっちゃうんだなぁ、となんとなく考えたりした。