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マニャニータのyのレビュー・感想・評価

マニャニータ(2019年製作の映画)
3.4
ラヴ・ディアスが脚本担当ということと、ポール・ソリアーノが『キッドクラフ』の監督ということで期待して観に行った作品。草むらに隠れる女の存在が、植物→銃口→目という流れの横移動で明らかになるファーストショットでは心を奪われたものの、全体を通じては凡庸に感じた。そのため、観ている時や観たあとすぐにはあまり心に響かなかったのだが、何故か今になって強烈に印象に残っている。

軍に従事する女性スナイパーが、自らの過去を精算するために家族の仇を探す旅に出るロードムービーだが、復讐映画としては綺麗事ばかりで、ぶっちゃけ実在する「アカペラを歌うことで犯人に投降を促す方針の警察署」のアピールが主な目的である。が、何故か鮮明に記憶に残っているのだから不思議。
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