キャサリン子

悪なき殺人のキャサリン子のレビュー・感想・評価

悪なき殺人(2019年製作の映画)
4.0
フランスの人里離れた町で、吹雪の夜に一人の女性が失踪する。
農夫のジョゼフ、彼と不倫しているアリス、アリスの夫であるミシェル、パリから村にやってくるマリオン、そしてアフリカで詐欺に手を染め一攫千金を狙うアルマン。
一見、無関係な登場人物たちだが、偶然の出来事で事件とつながっていたのだった…。


予備知識無しで観ることをオススメしたい。
どう控えめに書いてもネタバレに繋がりそうですが、ほんの少しだけ。


「愛とは、無いものを与えること。
あるものを与えるのは快楽。」

登場人物たちの共通点は、求めていた愛を与えられなかったということ。


「夫婦関係が上手く行っていれば、悪いことは起こらない」

観終わったあとでこのセリフを振り返ると、実にその通りだと痛感する。


報われない愛を必死で追い求めた孤独な人々の、「偶然」が重なり合って生まれた悲劇の物語。

少しでも気になっていたら、ぜひご覧になってください。
キャサリン子

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