Scr88

わたしの叔父さんのScr88のレビュー・感想・評価

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)
3.8
終始曇天な暗い天気なのですが、不思議と見終わった後ほっこりする作品。
クリスは優しくて、自分の夢や未来を叔父の世話より優先するなんてきっとこれまで考えても来なかったんだろうと。だからこそマイクや獣医の勉強という"未来"が急に目の前に現れて、惹かれながらも戸惑うし、自分だけ幸せになるなんて、て抑止力がかかってしまう、優しさが邪魔をする。器用に立ち振る舞うなんてきっと考えもしないし、それがクリスなんだろうなと思いました。
中盤のマイクの「一生面倒見るなんて無理だよ」の言葉は部外者の言葉で、当事者は外から言ってほしくない言葉。お前に何がわかるんだよって、その一言に尽きる言葉。
叔父さんのリハビリ頑張ろうとする姿とか、ニコリともしないけど心の中では彼のことを案じて仕方がないクリス。
自分自身も家族も同じだけ大事にするって難しい。人生には時に優先順位を付けてどちらかを犠牲にしなければならない時もある。なんだかタイムリーに自分に刺さる作品でした。
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