いがらっしー

叫び声のいがらっしーのレビュー・感想・評価

叫び声(2019年製作の映画)
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御自身の作品『七日』という映画のリメイクの様な作品だが、被写体のアップも使われたり、手持ちカメラの程好いブレ感がまるでドキュメンタリー映像の様で、本当の養豚業者にしか見えなかった。今回は台詞がない代わりのラジオから流れるアナウンサーの言葉も無く、豚の様な下品な食事音が響き渡り、主人公に感情移入しやすかった。
ラストで幸せな映画を観に行ったり、シューベルトの安らかな曲が流れてくる。『七日』では平坦な繰返しの日常が地獄にも思えたが、『叫び声』では、その繰返す日常にこそ幸せがある気がして、それに向かって明日も生きていこう!と前向きにさせてもらった。
だから今までの中で一番好き。

お祖母ちゃんの平山ミサオさんの御冥福をお祈り申し上げます。
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