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タイトル、拒絶の特売小説のレビュー・感想・評価

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)
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人は他人とは分かり合えない、なんて言って諦めた振りして過ごすの、カッコ悪くないっすか。

という叫びに聞こえましたけどもあたしには。

いろんなものの考え方、生き方をする女の子たちの生態を覗き見する形で以て。

男とか女とか仕事とか立場とかそんなもん関係なく雁字搦めんなって生きてる人間の姿、即ち普遍的なドラマを展開する実に読み応えのある物語でしたよね。

純情バカップルの犬も喰わない他愛ない痴話喧嘩、児童公園で独り紫煙を燻らす片岡礼子、恒松祐里のぶっ壊れたへらへら笑いとラストの呟き、辺りが個人的な見どころ。

幾つかのエピソードのパッチワーク、けれど最後には一つの物語としてしっかり爆発させて終わる作者の誠実な態度にも感心させられましたよね。

最高。
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