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ラ・ジュテのreinaのレビュー・感想・評価

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)
3.9
時間と記憶

衝撃的でロマンチックな作品。静止画をスライドショーのように流す手法だが映像の部分もあった。

過去の世界に入った男があの女性とデートをするシーンがなんともロマンチックだけど悲しい。なぜなら、ずっとそこにはいられないから。

残念ながら時間の流れは止められないけど、せめて記憶だけでも形そのまま心に留めておけたらいいのにな。でも、記憶もまた時間の流れからは逃げられず少しずつ変容していってしまう。今この瞬間を注意深く見つめる他ないのかもしれない。
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