塩パン

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの塩パンのレビュー・感想・評価

4.8
MCU以外のスパイダーマンシリーズを救いのあるものに、今まで子供として守られてきたMCUのスパイダーマンを責任のあるひとりの人間として、突き放したように思った。どうしようもなく分かり合えない他人がいて、どうしようもないことか簡単に起こり得て、どうしようもなく絶望して、希望などなくとも、次へ進まなければいけない。何を希望とするかは本人次第で、どんなに理不尽でも、後悔があっても、目の前のことを出来るだけ正しく、曇りなく、おおらかに、親切に、捉えることが求められる。この現実は楽しく、優しい地獄であると思う。いつもありえない事ばっかり起こるこの映画世界観だけど、いつも、そしていっそう、現実味があった。

主人公と、主人公の優しい選択を知る、映画が終わってほしくない私たちだけが取り残されたような感覚です。
凄まじい暴力のシーンや、死の、その瞬間、主人公とその周りの人の人間らしい優しさが本当に最高の映画だと思いました、もう一度見たい!
塩パン

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