河童ちゃん

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの河童ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーマンファンにはたまらないサプライズが用意されていて、非常に面白かった。
なんといってもアクションがかっこいい!!ラストの戦闘シーンである3人のスパイダーマンがそれぞれの敵と戦うところが好き!!
戦闘シーン以外にも、サムライミスパイダーマンとアメイジングスパイダーマン、3人のピーターが会話をするシーンも好き。
ずっと1人で戦っていた過去作のスパイダーマンが仲間と戦えているのはじーんとくるものがあった。
とにかく、全部のシーンが、これまでのスパイダーマン全て観た人のために用意されている感じがして、良かった!!!

でも正直これは、これまでのスパイダーマンを観た人へ用意されたサプライズって感じです。
MCUのスパイダーマンが好きな人に対してのサービスは無かったかなぁという印象。
色々経験して成長したピーターが序盤ではまた精神的に子どもに戻っていたり、ドクター・ストレンジがピーターのせいにしすぎたり、こんなんだったかな?と思う部分がたくさんありました。
そしてラストは、あまりにも酷すぎる胸糞です。こんなことをしたら、これまで私たちが観てきたMCUのスパイダーマンはなんだったの?ってなります。ピーターを綺麗さっぱり消しているが、スパイダーマンを残しているのも違和感があります。アベンジャーズでいることを自慢していたピーター、友達や恋人に恵まれていたピーターを急に独りにするのは、あまりにも酷すぎる。こんな終わりにする必要があったのかなぁとモヤモヤします。

スパイダーマンファンのために過去の敵や過去のスパイダーマンを出したい。また、MCUのピーターに「大いなる責任」を感じて欲しい。過去作のように1人で戦うスパイダーマンにしたい。
そのためにドクター・ストレンジを利用したようにも見えました。

エンドゲームで大切にしていた時間の流れもフル無視です。

今回の作品、これまでのスパイダーマンが好きな人には最大のサプライズでしたが、MCU好きには最大の裏切りだと思います。

製作側にその気がないとしても、スパイダーマンはソニーのものだぞといったメッセージを感じてしまいました。
河童ちゃん

河童ちゃん