はる

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのはるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

正直、全体の話には納得がいっていないところもあるし、私が好きになれない展開を含んでいたりしているところがあります。ただ、「アメイジング・スパイダーマン2」を履修しているので、ものすごいものをもらってしまった、という気持ちが勝るのでした。

MCUというよりもSONYが作ってきたスパイダーマン作品の総括的な位置づけだと思いました。トビー・マグワイアのスパイダーマンはかなり昔に金曜ロードショーか何かでやっていた1を一回だけ観た程度なので全くと言っていいほど知らないのですが、少なくとも「アメイジング・スパイダーマン2」を観ている身としては、これは今まで戦い、傷付いてきた前シリーズの2人のスパイダーマンへの敬意の表れであり、労わりであり、救済であるように感じました。特にアメイジングのピーターがMJを救ったあのシーンで、それを感じました。激情で身体が波打つほどで、めちゃくちゃ嗚咽を漏らして泣いてしまいました…。五月蠅くしてすみませんという気持ちもあるけど無理だろあんなの!!!
ヴィランを殺してしまったこと、自分のせいで大切な人を亡くしてしまったこと、そういった共通の痛みを抱えている三人が抱き合っているシーンでも、これはある種の、ヒーローへの救済なんじゃないかと感じました。誰かの命を奪わずに済んだということ、同じ痛みを抱える人と労わりあうことができること、そういうギフトを三人に与えたように見えました。

以下、箇条書きでつれづれと。

・スタークインダストリーズの株価めちゃくちゃ暴落してそうだけど今の経営状況どうなってんすかね…。株主会議の様子が見たい会社ナンバーワンです。
・誰もピーターのことを法的な意味で守ってくれなくてヒーンてなった。社長が生きてたら札束で殴って合法的に力技で解決しそう感。
・デアデビルの人が出てきたのかなりびっくりした。
・MCUのスパイダーマンはトムホが童顔だからというのもあるんだろうけど、単なるハイティーンの子どもなんだというのがよく出てて感心する。誰かいろんな方面で守ってあげて…。
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