このレビューはネタバレを含みます
不眠で悩んでる人に観せたいリラクゼーションだった。
自然の音響が素晴らしいのは他の作品と同じで、水や風の音、鳥のせせらぎ、葉を踏む足音までも心地よい。夜の暗闇シーンが多くてウトウト…
観てない時間もある私がレビューを書くのはおこがましいけれど、基本的にはコメディだと思った。オフビートっていうのか、どことなく不思議なかんじが面白い。現代の女性が森で白骨を見つけるシーンから始まるけども、戸惑いながら全てを掘り起こす原動力や、全体像を見た後の感慨深げな表情は意味分からなくてなんか笑える。後々この女性の素性が明かされるかと思えばそうでもなくて、おとぎ話みたい。
主人公クッキーが本当に心優しくて、この時代にこの性格じゃあ若くして死ぬと思う。ひっくり返ったトカゲを直してあげるシーンや不審者ルーにすぐ親切するシーン、赤ちゃんをほっとけないシーン、ただ人を待つだけじゃソワソワして何かをしてあげようとするシーン…
おとぎ話のようだけども、マッチョイズムに対する監督の繊細な思いが表れた映画だと思った。好き。こういう人に幸せが訪れる現代であってほしい。