スティーヴン豆腐

返校 言葉が消えた日のスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)
2.9
1960年代、戒厳令下の台湾の高校を舞台にしたホラーゲームの映画化。未プレイ。

映画前半、まだストーリーラインが見えてこないうちに何となくレイシンとジョンティンが夜の学校を探索する流れになるのだけれど、状況把握が追い付く前に音で脅かされても反応に困る。この辺の展開が、将に他人のゲームプレイ動画を見ているようなテンポの悪さでやや興醒め。

良く言えば『デビルズ・バックボーン』や『パンズ・ラビリンス』といったスペイン内戦を題材にしたギレルモ・デル・トロの過去作にも通ずる閉塞感や悲哀を帯びた作品だが、本作の脚本にはそれらほど魅力を感じられなかった。雰囲気は悪くないどころかむしろ良いんだけどねー。