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罪と罰のmikuのレビュー・感想・評価

罪と罰(1983年製作の映画)
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ドストエフスキーの罪と罰が原案だなんて、とんでもなく重苦しい作品をイメージして観るのを避けていたけど、やはりこれはカウリスマキの作品でした。はじまりも食肉加工工場で刃物を振り落とす男たち。これだってややもするとグロテスクになりそうなのに、早速オフビート感出してくる。色彩薄めのヘルシンキの町と、スープを貪るマッティペロンパー。これは好きなやつでした。相変わらず言葉少なではあるけれど、じわじわと罪の意識を植え付けていく関わりなど、いつも以上に人の感情がわかりやすく映る表現がちらほら。
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