罪と罰の作品情報・感想・評価

「罪と罰」に投稿された感想・評価

あなたの罪は “罪の意識”で、あなたの罰は “それ故の愛する者との不変の距離”。現代ほど罪と罰が似合う時代はない。いくら正義を貫こうと、大衆が決める罪。それが真に罪なり得るのは 罪の意識が芽生えた時。肉体的な罰ならばどれほど救われるか!シリアスな物語の中にアキ独特のユーモアがあり映画がダレない。ん、好きです。
猫

猫の感想・評価

3.0
ミステリーにもドラマにもサスペンスにも走らない低テンション。いきなり路面電車が迫り来るカットが最高。
原作は勿論ロシアの文豪ドエトフスキが手掛けた「罪と罰」です。キリスト教で唱えられるところの贖罪により、人間としての心を取り戻すところを描いた小説です。
本作はヘルシンキにある食肉解体工場で働くラヒカイネンがホンカネンを殺害したところから始まります。その現場を偶然エヴァに目撃されて話が展開していきます。
原作と同じで主人公の殺人者としての罪の意識をどのように目覚めさせるかが注目点です。その一役を担ったのが犯人を追いつめる刑事だったのです。あくまでも罪の意識を自覚させる心理戦の様子が本作の素晴らしさですね☆
カウリスマキ監督が弱冠26歳だった時の作品らしく、その才能の凄さには感服します。
原作と比べて宗教色は薄れてます。但し主人公と刑事の心理的攻防はかなりのものです。
映画単体としても、見応えあると思いますね☆
荒野

荒野の感想・評価

4.0
俄には信じがたいがアキ・カウリスマキが若冠26歳の頃に世に送り出した一本。ドストエフスキー版『罪と罰』は恥ずかしながら未読のため、完全オリジナルのつもりで鑑賞。世の中を知り尽くしたような落ち着いた作調、要所要所のルート分岐で浮かぶ疑問符も最後には優しく溶かしてくれるシナリオはとても今の自分と約5歳差の人間が作ったとは思えない。
ドストエフスキー『罪と罰』を基にした、映画。といっても原作を読んでいないのだが…。
会話のテンポが良かったり、不穏な空気が淡々と流れていて良かった。どこか不条理な感じがして、主人公がサイコな雰囲気が漂っていて良かった。一種の恋愛映画みたいな側面も持っているような気がする。
26歳の時に既にこんな処女作を堂々と撮りあげてしまうカウリスマキ。公開当時はまだ日本では知られていなかったでしょうがリアルタイムでご覧になった方々はオーソン・ウェルズ「市民ケーン」以来の(恐るべき子供)の出現に度肝を抜かれたことでしょう  アキ・カウリスマキ「罪と罰 白夜のラスコーリニコフ」

冒頭いきなり地を這う蟲が切断され、その場所が精肉工場であることにいささか鼻につく野心作が展開されるんじゃないか、と不安になりますがこの作品では既に確立されていたようでカウリスマキ特有の「登場人物、皆、無表情」を見渡せてすぐさま安堵します。
タイトルから明白ですが主要人物はラスコーリニコフ、ソーニャ、ポルフィーリに準(なぞら)えた三人です。
映画の中で起きる出来事は滑稽なくらい儀式じみており誰よりもそれを一番面白がっているのがカウリスマキ自身であるのだからドストエフスキーの物語が根底にあるにも関わらずどこまでも楽天的な余韻がフェードアウトごとに訪れます。
その作家的余裕は大家のような風格さえ漂わせこれが26歳の若者の手によって撮られていたいた、という事実に驚くのみ。
「ル・アーヴルの靴みがき」の時にも言及しましたがわが国の小津DNAは軽々とフィンランドの地に舞い降りたことに嫉妬と喜びを同時に噛みしめております。
Lambretta

Lambrettaの感想・評価

3.4
アキ・カウリスマキ監督デビューの映画。
さすがにデビュー作なので微妙かと思ったが、
自分の色がしっかり出て驚いた。

サルミネンの撮影がやはり素晴らしい。
原作を読んでないから内容については書けないが。
サスペンス調のカウリスマキを
観れる一味変わった作品だった。
なすび

なすびの感想・評価

5.0
ん〜〜んいいね〜〜罪と罰をアキが作るとこうなるのかー…ハードボイルドだな…

マッティペロンパーさん存在がエロすぎじゃないですか!?!?ちょっとよくわからんほど前髪長くて前髪垂らしてのしのし歩いてきて「スープ…いらないのか?」「ならいただく」ガムをペッと吐き出し貪り食うマッティさんよぉ、前髪垂らして前髪の間から人を覗き見るマッティさんよぉ、そんなに明るい髪色なのか…すきだ…
キよ4

キよ4の感想・評価

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肉の解体工場作業員ラヒカイネン 恋人のひき逃げ犯人証拠不十分で無罪になった家電業者を復讐のため銃で殺害
たまたま殺害現場を目撃した犯人ラヒカイネンを知る女エヴァ 警察に対して犯人ラヒカイネンを知らないと言う いつしか二人は警察の目を盗んで密会を重ねる
自首してくると踏んでいる刑事と大胆不敵な犯人ラヒカイネンのすっとぼけたやり取りの面白さ
オペラやロックンロールやブルースの音楽
原作はドストエフスキーの罪と罰(名作だけど未読)
原作がドストエフスキーということで一筋縄ではいかない心情が掴みにくいラヒカイネンの他人事のような無表情っぷりが最高
生活

生活の感想・評価

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社会不適合者が社会と関わるすべの一つとして、「社会を嘲弄する」という行為が存在する
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