きん

きみの瞳(め)が問いかけているのきんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

後悔する過去を抱え、一方は自分自身を許せず暗闇を抜け出そうともしない。一方は無理に笑い人生を諦めている。そんな2人が偶然出会い、お互いを心の拠り所とし日常にわずかな光を取り戻す。

お母さんの笑顔、お父さんの飲み方、玄関のお花がなんだったか、目が見えなくなった今思い出せない。という彼女の言葉。惰性で生きている私たちは何気ない日常にある幸せを見逃していないだろうかとドキッとさせられた。

幸せな日々も続かず…あの日の自分を悔やみ大切な彼女を守るために再びリングに立つ彼。勝てそうにない相手に1ミリの怯みも見せず立ち向かっていくさまが勇ましかった。

とにかく横浜流星と吉高由里子の演技力が高かった。たくさん泣いた。BTSの主題歌もマッチしていて良かった。


泣いた場面メモ
盲目な彼女が上司にセクハラを受け、生きていくために感情を殺すことの悔しさ、惨めな胸の内を彼に吐き出す場面、居なくなった彼の感触を思い出しながら彫刻をつくり涙を流す場面、目が見えるようになった彼女が彼の入院先に偶然いたが彼は思い出のシーグラスを握りしめながら素性を明かさず涙を流す場面、彼女の夢だった陶器店でオルゴールを開いて彼が泣く場面、海辺で再会する場面
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