どらどら

きみの瞳(め)が問いかけているのどらどらのレビュー・感想・評価

3.8
- ガラスもここまで削れたら誰も傷つけない。

人生の光を失った男と視力を失った女
互いの喪失を補うかのように、ただ真っ直ぐに

帰る場所はどこだろう
光を、取り戻す

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横浜流星の格闘シーンの迫力と、町田啓太のかっこよさと、吉高由里子の佇まいはとても良かった
画面もめちゃくちゃ綺麗だし、演出的にはとても良かったと思う。
特に、2人が心を通わせていく過程から海での語り合いまでは映画的でとても良かった

ただあまりにもわかりやすい展開すぎて既視感バリバリだし、展開の無理矢理さでノリきれない。地下闘技に挑む理由も手術を拒んでいた理由も、わかるんだけど希薄に感じてしまうから、脚本都合に感じてしまう
罪と赦し、というテーマにしても2人のベタベタな類型的な”純愛”に掻き消されてあまり機能しているとは思えない。わざとらしくシスターだしたりマリア出されてもね、、。

つまらないとは思わないが、この作品で何が伝えたかったのか、この作品を作らなければいけない理由はなんだったのか、そういう熱量みたいなものが伝わって来ず、苦手なタイプの映画だった
どらどら

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