蒼

オフィシャル・シークレットの蒼のレビュー・感想・評価

3.8
『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』がイラク戦争時のアメリカのメディアの映画なのに対して、こちらはイギリスの話。
機密情報をリークしたキャサリンがごくふつうの女性だから、自分だったら・・と考える。
同じように思っても、同じようには行動できない。その後何が起こるか、家族に影響はあるか、想像し、怖れを抱き、結局は鬱屈と痛みを覚えながら、仕事をやめるのがせいぜいなんだろう。
本当に勇敢な人だ。
権威主義的な国家でなく、民主主義であるはずのイギリスでも、情報操作し、違法な戦争に参戦し、「反逆した者」の夫を拘束したり、起訴をしたり、見せしめとして嫌がらせをするんだよな。国家とは、暴力装置でもある。
キーラ・ナイトレイがよかった。
蒼