「対話」による更生が大半ですが、これ、「対話」になっていませんよね?
(この映画の)犯罪者たちに欠けているのは、健全な環境でも、親の愛でもなく、理解力と想像力です。
「どうして犯罪は許されないのか」を問うことなく、「どうして犯罪を犯したか」ばかりを問う。
当然、他者の痛みを理解することも想像することもなく、自分の痛みを知ってもらうための「演説」合戦開始。
一部、ロールプレイングに希望を感じましたが、後の祭り(のような演出)。
更生プログラムを無事修了したところで、社会復帰は無理でしょう。
作品としても、過剰演出。
もしプログラムの切り取り方が、情に左右されているのであれば、なおのこと。
こんな不真面目なドキュメンタリー、初めてです。