木曳野皐

水曜日が消えたの木曳野皐のレビュー・感想・評価

水曜日が消えた(2020年製作の映画)
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月、火、水、木、金、土、日。
1、2、3、4、5、6、7。
コレぞ中村倫也七変化。
監督、アンタ分かってるじゃないの。
中村倫也ファンを掌で転がす為にこの映画作ったでしょ!!!(失礼)
「素敵です。」、どの中村倫也も…

個人的に好きな台詞のオンパレード。
{曜日毎に人格が入れ替わる}
そんなファンタジーなお話。
多重人格?と思いきやそうでもない?
結局真相は皆の心の中。委ねられた結末。
いいんじゃないですか、こーゆーのも素敵です。
映画としては確かに輪郭がぼんやりとしてて、何を伝えたいのか、とか、何がしたいのか、までは明確に記されていない感じがしました。
ただ、中村倫也が良きです。(何回言う)
そして冒頭シーンから「あ〜コレ、アートだな」って思わせるカラフル且つ不思議な世界観。ほんわか喋る火曜日くんも相まってなんとも不思議な空間に落とされました。本望です。中村倫也と一緒ならば。
見た事もない絵が出てきたり、空間や色彩のセンスが光っている、そんな作品だと思います。美術館の広告とかにありそうな絵。お洒落だけどどこか闇も感じるような、水彩画なのに決して明るいだけでは無い、そんな感じ。

言われてハッとした事を纏めると、まず
「図書館は休館日」
でした。
火曜日くん、それは不幸だね。図書館に行けないなんて。でもよくよく考えれば隣町行けばいいんじゃね?って思ったけどそんな夢の無いこと私は口が滑っても言いません。
あと、
「1度寝たら1週間分の夜が来る」
確かに、なるほど。
どんな気持ちだろう。
自分的には昨日会った感覚の友達が友達からしてみれば1週間経っている。
なかなか難解。
「2日あると世界が違う」と言われて、私は日常に感謝しなければならないなぁと小並感ハンパないですが思いました。
んね、2日なんて日数で人生区切ったこと無いもん。そりゃ気づけねぇよ。
そういった点では新しい視点から物事を映しているのでなかなか面白い映画だなって思った〜!

なんかね、切ないよね。
{僕だけど僕じゃない男との思い出話}
グッと来ました。
気の毒だけど、可愛いし、カッコいいし、もしこの中村倫也と付き合ったら飽きる事無さそうですね、大変そうだけど。
あ〜好き。
木曳野皐

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